王国元老院part3


晴れて、クラトニア王政憲法は完成した。

議長「国王陛下から、親書が届いている」
 
「おー」
 

議堂にどよめきが走った。
 
王璽尚書のルイス・ジャッペラーニ卿が登壇した。
「ゴホン、国王陛下の親書を読み上げる。『我クラトニア国王、クリスティアーノ・ロゼネーロは、クラトニア王政憲法を承認する。我輩は、クラトニア王政憲法の理念と条文ひとつひとつを守ることを主に誓う。』という以上である。」
 
国王陛下の承認を得て、クラトニア王政憲法は発布される運びとなった。
後日クリスティアーノ・ロゼネーロ国王が王国元老院を訪れる予定である。

王国元老院part2


王国元老院
 
行政権の長は国王陛下である。すなわち国王陛下にこそ、各院長の任命権をお持ちのはずだ。しかし国王陛下に政治についてはそこまで任せることは民主主義の精神に反してしまう、そこで、国王陛下が元老院での第一党の首班に対して院長任命権を与える。というのはどうだろうか
これが、クラトニア国民運動党の統一提案。すなわちモルトルリーニ案である。
他国では議院内閣制と呼ばれる方式に似ている。
行政権は国民にあり、国民が選挙を行って。行政権の院長任命権を持つ首相を選出するべきである。国王陛下に任命権は形式的にも与える必要がないのでは」というのが、トラニア労働者党の統一見解である。ビルター案である。
 

「トラニア労働者党の見解は間違っている。国王陛下は行政の長であり、元首である。今までクラトニアの歴史において、元首とは行政権の長であった。国王陛下に任命権を与えないのは王政の今ではありえない。古い共和国思想は改めよ」
 
ダンテ・エルカーネのよく通る声が、トラニア労働者党議員を黙らせた。
 
この他にも色々な行政府の方式が提案されたが、結果としてモルトルリーニ案を採用することとなった。
 また、国王陛下は議会の解散権を持つとの、国民運動党議員ブルネレスキ案は不採用となり、議会と行政のある程度の分立が確約された。

王国元老院part1


王国元老院議堂「ザワザワ」
 
ドンドンッ!
 
「静粛に。えーでは元老院を開会する」
 
「発言を求めますわ、議長」 
 
[「パーチノッティ議員、どうぞ」
 
議堂中央から、やや左側を陣取るクラトニア修正党の席から、拍手喝采の中、彼女は
登壇した。
 
「ファンデルターン州選出のフランチェスカ・パーチノッティです。どうぞよろしくですわ」
 
(自己紹介などしなくとも、皆知ってる。ドゥーク・パーチノッティの娘であり、クラトニア修正党の党首なのだから。元老院の中では十分有名人さ)
 
「わたくしは、次のクラトニア王政における行政制度についての議論を進める必要があると思うの。というか、議員諸氏もこの問題は早く片付けたほうがいいと思ってるんじゃないかしら。」
 
彼女の問題提起は、議員全員の拍手喝采で歓迎され、承認された。
後日、各党は自らの提案を持ってきて再びここに集まった。
 

情勢を考える。

今、箱国の情勢を考える上で大事なのは、まとまっている勢力はどこかということを考えることだ。それらは以下にまとめてみる。
 
+ヴァルフラント複合帝国+
ファーレラント帝国
キーファルン公国
メイエーネ共和国
ベロヤード王国
ファーレラント領アレグロ諸島
 
ノルト人を中心とする帝国。主だった国際的な方針がないだけに、怖さがあるか。
 
社会主義勢力+
ヤードルヴィエ社会主義共和国連邦
ルヴィエ・ノイバウト社会主義連合
東モナカ統一連邦
紅旗社会主義共和国連邦
エステルプラッテ共和国
 
大国ヤードルヴィエ以外は、大きな国力があるわけではない。こういうところが社会主義勢力らしいといえばらしい。国際的な基本方針は連帯しかなく、内容はとくにない。
 
この2つであると思う、ベロヤードとヤードルヴィエが対立していることから、対立する要素はある気はするが、この2大陣営が対立することで国際社会のバランスが形成されていくのではないかと考える。我第二共和国・ガルマニアを軸とする、全権統合主義諸国は、第3軸として、二大陣営と距離を置くべきである。皆さんは、今後の箱国情勢をどう読む?

クラトニア王室の設定 33年

ベルナルドーヴァ家
・レイリル系 
レイリルに亡命。国民の支持なし!
 
ロゼネーロ家
・トラニア系
金融業で成功した(というよりもはや基礎を築いた)、ジュリオ・ロゼネーロが起源、継承した何世代か後に王位まで上り詰めた。
長くクラトニアの王位を継承していたが、ルブーフコートを中心とした、ベルナルドーヴァ家に王位を譲り、自らはレイリルへと亡命することとなった。しかし、今なお金融業でクラトニアを支えている。(クラトニア・ドルゼの唯一の発行機関となっている)
現在はレイリルでクラトニア公爵位を持っているが、とうのクラトニアが共和制なので意味を成していない。現存する、クラトニアン貴族の中で最高位であることは、国内外で認められており、クラトニア国内では人気も高い、たびたび祖国クラトニアに貴国すると国を挙げてのパレードが行われる。最近では32年のクラトニア国民運動党政権時であり、クラトニア人民ファッショ政権時は行われていないが、同党もロゼネーロ家の帰国を望んでいる。
 
現存するロゼネーロ家
 クリスティアーノ・ロゼネーロ公爵(68歳)
 パオーラ・ロゼネーロ公爵夫人(44歳)
 ジョバンナ・ロゼネーロ(21歳)
 フェルナンディオ・ロゼネーロ2世(19歳)

第二共和国政府

国家運営院長~
総督院 ネスカ・フォルトゥナート~
軍務院 バルダッサーレ・フェラーナ~
外務院 ダンテ・エルカーネ~
財務院 ドン・ラヴール・カルダレーノ(マフィア)~
交通院 チュザール・ボンドーレ~
報道院 ジョバンニ・ローレン~
陸軍院 ネスカ・フォルトゥナート~
海軍院 バルダッサーレ・フェラーナ~
法律院 ウィリアム・ローター(元トラニア労働者党)~
労働院 ベルヴェヌート・スカルフォーネ(元クラトニア国民運動党)~

★クラトニアとガルマニア☆

VC18 ロスアミ
ラニストア連合王国→クラトニア共和国
ガルマニア帝国→ガルマニア共和国
 
VC20
ガルマニア共和国内戦突入
 
VC33
ガルマニア内戦に、支援にきたクラトニア人民ファッショのネスカ・フォルトゥナートとのちの大総統リーゼンバウムが出会う。リーゼンバウムは彼らの思想に感銘し、ファシストになることを決意

その後、リーゼンバウムを中心とした組織(愛国国民運動)はクラトニア人民ファッショの武器支援や人的支援を数回受ける。
 
VC38
愛国国民運動は、内戦を勝利。クラトニアよりひとあしさきにファッショ体制国家を完成させる。
その数ヵ月後、クラトニアでも、クラトニア人民ファッショがクーデターを起こし、政権を奪取。議会を停止させ、ファッショ体制を確立。現在にいたる