王国元老院part1
王国元老院議堂「ザワザワ」
ドンドンッ!
「静粛に。えーでは元老院を開会する」
「発言を求めますわ、議長」
[「パーチノッティ議員、どうぞ」
議堂中央から、やや左側を陣取るクラトニア修正党の席から、拍手喝采の中、彼女は
登壇した。
「ファンデルターン州選出のフランチェスカ・パーチノッティです。どうぞよろしくですわ」
(自己紹介などしなくとも、皆知ってる。ドゥーク・パーチノッティの娘であり、クラトニア修正党の党首なのだから。元老院の中では十分有名人さ)
「わたくしは、次のクラトニア王政における行政制度についての議論を進める必要があると思うの。というか、議員諸氏もこの問題は早く片付けたほうがいいと思ってるんじゃないかしら。」
彼女の問題提起は、議員全員の拍手喝采で歓迎され、承認された。
後日、各党は自らの提案を持ってきて再びここに集まった。